KENCHIKUYA MAECHOU
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暖かさのデータ

2013.2.27

ブログにも書きました、先日伺った宇都宮市のTさんから
冬の暖かさに関する貴重なデータを頂きました!

「素足の家」に住むTさん。
『暖かさや涼しさは人の感覚により左右されるので、言葉でその感覚を誰かに伝えるのは
とても難しいのでは?』と。。。。(確かに!)
やはり一つの目安としてデータがあると分かりやすいですよね。
しかも住まい手の方がご自身で取られたデータですから、信頼性の高いものであり、
とても参考になります。

Tさんの「けんちくや前長とこれから木の家を建てようとする方のために。」という
お心遣いに深く感謝致します。有難うございました。


『蓄熱暖房器効果の記録 2012年 12月~2013年 2月』

Tさんの御宅は36坪程度。
その容積に合わせた蓄熱暖房機を設備されています。

期間は一番寒いとされる12.1.2月。(2月はまだ途中ですが)
毎日の外気温と室温のデータがズラリとならんでいます。
計測時は毎日、朝の5時です!(Tさんの起床に合わせ)
室温は蓄熱暖房機のある1Fリビングでの計測。

ということは、
「一日の最低気温に近い外気温下で、蓄熱暖房機を入れると室温がどれ位に保てるのか」
を知ることが出来ます。

3ケ月の中で
場所は宇都宮市ですが外気温は一番寒い日で「-6.8度」とありますが、
その時でも室温は「18.7度」とあり十分暖かさを感じることが出来そうです。

概ね外気温に左右されず、平均して「18度前後」に落ち着いています。

因みに、
最高室温は「19.9度」外気温「5.1度」………12月18日

最低室温は「16.7度」外気温「-3.9度」………1月20日

という結果です。

但し、
蓄熱暖房機のメーカーさんが言う「全館暖房」とまではならないのが現実です。(あくまで素足の家の場合、とお考え下さい。)北側の部屋や二階では補助暖房をしているそうです。

それから電気料金の問題があります。
Tさんの御宅はオール電化で太陽光発電(5kw)をされているので、「昼間は発電した電気を売り、夜買う」という差額分の電気料金、11.12.1.2.月あたり約1万~1万5千円の出費で済みますが、太陽光発電のない御宅では冬場月あたり約3万円台の電気料金の支払いが予想されます。
Tさんの御宅場合、電気購入と売電を年間で均すとトントンという感じだそうです。

深夜電力利用は原発ありきですから、今後は「深夜料金」だから安い、という訳にもいかなくなると思います。エネルギーについては私達一人一人が関心を持ち考えること、節約の意識を持つことが大切ではないでしょうか。。。

話しがそれましたが、これからも「木の家の暖かさ」について調べてみたいと思います。
このブログを見ている、素足の家に住む現代民家の会員の皆さま、
情報お待ちしております。(^ ^)

いつもありがとうございます。

前昌

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