KENCHIKUYA MAECHOU
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研ぎは一生

2013.3.21

皆さん、こんばんは。

先週大学時代の仲間達と13年ぶりに会い、『家具職人』と呼ばれてしまう
前長大工の前昌です。(笑)

さて、

こちらは鉋(カンナ)の刃を研いでいる時の一枚。

でも「あれ?」と思われた方もいると思います。(^ ^)

「手で刃に触れていないのに、なぜ倒れないのか」と。(笑)

横から見ると……

接着剤でくっ付けたワケじゃないですよ(笑)。
研ぎで砥石と刃がピッタリ合うと真空状態になり、圧着するようです。

なので、
このように手で鉋の刃を持ち上げると……。
砥石ごと持ち上がるのです。

皆さんがお米を研ぐように、

大工や木工に携わる人は「刃物を研ぐ」のです、日常的に。
(しかし、今時は研ぎをしない大工が多いかもしれませんね。。)

「研ぐ」とは少ない水で研磨することですから、当然、研いだ刃物は切れ味が戻り、
仕上がりも仕事の効率も上がり良くなります。

切れ味の良い包丁でつくる料理は一味違うと感じませんか?(笑)

その研ぎを何年も何年も続け、「あーでもない、こうーでもない」と研鑽を積むことで

『カンナの刃が砥石に吸い付く程の研ぎ』

を身に付けることが出来るのです。

しかし、大工の言葉に「研ぎは一生」という言葉があります。

研ぎを極めるには一生かかるという意味もあるでしょうが、

『技術に磨きをかけ人間性を高める努力を怠るな』

ということも言っていると思います。

研ぎは一生……。
頑張ります!これからも!!

いつもありがとうございます。

前昌

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