KENCHIKUYA MAECHOU
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研修へ行ってきました。(豊香編)

2013.08.06.

8月2日、スタッフ研修として、東京方面へ出掛けました。

午前:江戸東京たてもの園へ 
  前川國男邸を始めとする、建築物の見学

午後:「愛工房」東京・板橋研究所さんへ
  「奇跡の杉」をうむ、乾燥装置「愛工房」とそれによって乾燥された杉などを見学し、
  実際に40度に設定された「愛工房」の中で、沐浴体験をさせていただきました。

いづれも、普段の業務に追われて見えなくなってしまっていた何かを、刺激された気がします。

スタッフそれぞれが、研修の感想を順に掲載させて頂く事にしました。
お時間有る時にでも、どうぞお付き合いください。

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前川國男邸は、ご存じの方も多いかと思いますが、左右対称のデザインが特徴的で、
中央部分の空間が広くとられており、南北それぞれが大きな窓をもっています。

光と風が抜けるひろびろとした空間づくりは、私達の家づくりと共通するところ。
その中で、「居場所」をいかに演出するか、という事が私の中で常に課題となる所でした。

開口部が大きく、空間が広ければその分、
よりどころが無く落ち着かない空間になる気がするからです。

そんな私には、柱間に渡されたこのシンプルな1枚の板が、ピカッと輝いてみえました。

光のせいだけでは無いのです
この板が、よりどころとなり、ソファやダイニングテーブルを置いても違和感なく
落ち着く空間になっているのだなと。
このさりげない板のような存在を、今後の設計に活かしていきたいと強く感じました。


こちらも前川國男邸の浴室。
床・壁共にタイル張り。
なのに、冷たさを感じさせないのは木製のサッシと板張り天井のおかげなのでしょうか。


会水庵の庇。

私達は、主に生物を扱って、人間が住む家づくりをしています。

実験などにより数値化出来る事は沢山ありますが、それは統計学であって、科学で解明出来ない事は沢山あると思います。
(きっとこれは、何かの本の受け売りですが、確かにそうなんじゃないかと思っています。)

「愛工房」東京・板橋研究所、伊藤好則さんのお話の中で印象的だった、
「お金を基準にして選ぶのか?命を基準にして選ぶのか?」という言葉。
とても衝撃的でした。

私も母となり、自分が食べたものがそのまま息子に影響を与えるようになり、食べるものの事、暮す環境の事、医療の事、今まで以上に気になるようになりました。
いくつかの本を読み、人と話し、出産体験を振り返ると、その時、頭では理解出来ない命が持つ力を感じたように思うのです。

「その命が持つ力を、きちんと発揮できる環境を作ってあげるだけでいい」

そんな言葉を、素直に受け入れられるようになるきっかけを貰ったように思います。

これからも、工業化住宅では真似出来ない、命が喜ぶ住まいを、
生物の持つ力を活かして作っていきたいと思います。

そしていつの日か、自分達の家も!

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
いつも応援、ありがとうございます。
by豊香
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