KENCHIKUYA MAECHOU
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研修を終えて

2013.8.9

こんにちは。
猛烈な暑さですね…午前中だけで2リットルの水筒が空っぽになってしまいました。みなさん、熱中症にはくれぐれもおきおつけ下さいね。

本題ですが、先週の2日に研修で『東京江戸たてもの園』と『愛工房』に行ってきました。

まずは、たてもの園の『前川國男 自邸』へ。
この建物の魅力はなんといっても大開放のリビング…ですが、番頭(材料担当)
としては、やはり木材に目がいってしまいます。
窓はガラス以外、戸車・レールに至るまですべて木材で出来ていました。
圧巻だったのがリビングの窓を貫く柱が古い電柱を再利用したものだったということ。戦時中の限られた材料の中で思いついたのでしょうが…これはたまげました。
そして、昭和17年に建てられた建物。木材の目がなんとも美しかったです。何回も触ってしまいました(笑)

構成や使い勝手は欧風を取り入れながらも、風土に根ざした日本の家という印象でした。
こんな住宅が主流になっていれば日本の町並みも変わっていたのかもしれませんね。



午後からは『愛工房』へ。
ここでは、不思議な体験をしました。
なんと、杉の香りがするのです。『何を言っているんだ、当たり前だろー』と皆さん思うかも知れませんが、仕事柄、毎日杉と一緒にいると、香りが分からなくなってしまうのです。『素足の家』に住んでてもですよ…皆さんは杉の香りが楽しめて羨ましいです。私ちょっと損した気分(笑)

木と一緒にいる…この表現、ピンとこないかもしれませんが、生きてますよ〜木も。しかも、産まれる前から長く、なが〜く。

何を言いたいかと言うと『愛工房』は木を殺さないで乾燥させる乾燥機なんです。
普通、木材乾燥機というのは、高温、中温(中温で60度から80度くらい)が一般的ですが、『愛工房』は45度。木材と一緒に沐浴出来るくらいの温度です。

『愛工房』の伊藤さんから色々な話を聞いて、勉強になることがたくさんありました。これを仕事に活かせるよう、そして皆様にけんちくや前長『素足の家』を愛してもらえるよう、これからも努力していきたいと思います。

私生活、仕事に対しての取り組みの考え方を再認識できた1日でした。

最後に…『素足の家』に住んでいる方々。面白い実験が出来ますよ。
前長の床板は杉の無垢材ですよね。
最初に床の上に合板を引いて前屈してみてください。その後、杉の床の上で前屈してみてください。
あら不思議…こんなことが〜この先は言いません(笑)

いつもありがとうございます。

by シノ(番頭・材料担当)

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