KENCHIKUYA MAECHOU
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削り華

こんばんは、大工の前沢です。

この週末、新潟県長岡市 与板 に行ってきました

鉋(かんな)の技術を競うイベントを見学に。

与板は、来年のNHK大河ドラマの『天地人』の主人公、直江兼続ゆかりの地で、PRののぼり旗が町のあちらこちらに立っていて賑やかでした。

さて、このイベント・・・

前々から知っていたので、一度は見たいと思っていたところ
 “3〜5ミクロン”という薄い鉋くず
(ここの人達は、「削り華」と呼ぶそうです。所以は“くず”と呼ぶにはふさわしくないほど薄く、美しいものだから。)
それを出す技術はどんなものなのか・・・?
興味津々で高速を乗り継いでいざ、与板へ!!

高速を走ること約3時間強 中之島見附I.C. に到着。
「与板は右ですか?左ですか?」と料金所のおじさんに聞いたら、
「そこを左。次を右。ずーっと走って橋を渡ったら左!」そんなゆるーい案内でも、行けてしまうから、田舎道は最高!

会場に着くと、全国から集まった腕利きの大工や木工の匠。
鉋好きのおじさん、鍛冶屋さんなど、たくさんの人で盛り上がっていました。
若い人が多かったせいもあるかと思います。

「百聞は一見にしかず」とはまさにその通り!
正直、すごい技術でした。

鉋は、鉋を作るまでが仕事。 削るのは素人さんでもできるんです。
力は要りません。
かる〜く、押さえて引くだけで、フワフワ〜っと削り華が出るって訳です。
ただ、削る材料が節の無いきれいな目のものだったので、

大きな節が、ゴロゴロした杉の仕上げは向かないのかも?と、感じました。

若いお兄ちゃんが薄ーい削りをしていて、ショックを受けましたが、
年寄りの匠の技術も盗めたし、発見も多く、自分の位置も分かったので、良い旅でした。
来年も都合がつけば行きたいと考えています。

by 前昌

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