2018年3月19日
建て方レポートin佐野 3
皆さん、こんにちは。
昨日の「車で巡るオープンハウス」ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
玄関入った瞬間、「築後数年経ってるのに、木の香りがする!」と驚かれている方もいて、
(前長スタッフは毎日木に囲まれているので感じませんが・・・)
私達も新たな発見のあるオープンハウスでした。
見学された皆さんは、これからの始まる家づくりのご参考になりましたか?
体感したこと、お会いしたお施主さんとの会話は本にもネットにも載っていません。
「現代民家の暮らし」は、直接聞きに行った皆さんだけが知り得る、貴重な情報ではないでしょうか。
また、この機会に快くご協力頂いた3軒のお施主様方、本当にありがとうございました。
休日なのにお時間をいただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。
今後とも、宜しくお願いします。
では、
佐野の建て方の続きです。
小屋組みが組み上がると、厚さ30mmの天井板を張っていきます。
前長の工法では垂木を天井板の上に取り付けます。
軒先の天井板のくるい止めと、屋根の強度を高めるため、「破風板、鼻隠し」を取り付けます。
取り付ける場所で呼び方が違うんです。
↑軒先(向かって左)が鼻隠し。(はなかくし)
屋根勾配(向かって右)が破風板。(はふいた)
屋根(垂木)の鼻先を隠す板と、屋根に風が入るのを破る(打ち負かす)板ってワケでしょうね(笑)
↑鼻隠し取付
破風、鼻隠しが取り付くと、防水フェルトを張って野垂木を打ち付けます。
垂木を墨に合わせて、、、
垂木間に断熱材を施工していきます。
ウッドファイバーという北海道のカラマツが原料の断熱材です。
「何から出来ているか?」
「安心して使えるものか?」
それが判断基準なので、数年前、私は苫小牧の工場を視察してきました。
広ーい工場内、ほとんど人がいなかったのと(笑)、
製造にほとんど排水が出ない、環境への配慮に驚いたのを記憶してます。
ドイツの技術だそうで、何十億もする設備にはただ圧倒されましたけど。
屋根はこの後、野地板(板金や瓦の下地になる板)を張り、防水ルーフィングを敷いて
建て方終了となります。
お天気も良かったので、予定通り2日で完了しました。
棟梁の段取り、大工達や前長スタッフのチームワークが光る建て方でした。
皆さん、おつかれさまでした!!!
前昌