2012年8月01日
続・『ヒカル』
☆8月の見学会についてはこちらをご覧ください☆
2012.8.1
皆さん、こんばんは。
この暑さで毎日5回もポロシャツを着替える、前長大工の前昌です。
月曜日から始まった『建て方』(構造材を現場で組む作業。)も今日で3日目。
さあ、どんなお家が建ったのでしょうか?
そちらは、
現場管理のオカ君、設計のミヤさんのブログ報告をお楽しみに!
さて、
今夜はお待たせの、『ヒカル』について。
そして、あの石ころはというと…。
わかりますか?石の上に柱が建っているのが。あの石ころの正体は、『沓石』(くついし)でした!
こういう感じ。近づくと…。
柱をそのまま地面に付けると水を吸うため、腐りやすいですよね。それに見た目も良くない。なので、石の形に合わせて柱を削る、というか『クセ』をとって馴染むようにするんです。すると石は曲面なので水切れがいい、腐りにくい、ということなのです。
コレを
『ヒカル』とか『ヒカリつける』とかいうんです!
古民家など古い日本家屋で見たことあると思います。
でも、
どうやってその石ころの形を柱にうつし取るのでしょう?
どうやって柱の長さを決めるのでしょう?
(相手は丸い『石ころ』ですからね!)
しかもほぼ一回で合わせます、写真の柱三本、すべて一発!(さすが黒崎棟梁、31歳)
正直、大工になりたての頃は、不思議でならなかったです(笑)どんな石ころでも対応できるので。
やはり、
その技術を持っているならば、その腕を十分に発揮して
『やっぱり大工さんてスゴイ!』
と思われるように、
心も技も体も
鍛えねばなりません。
そして、
こういう仕事の機会を与えて下さる、皆さんがいて、技術が伝わっていくのも事実です。
今後とも、宜しくお願いします。
前昌
p.sこちらの現場、見学可能です。そのヒカリつけた柱も。今、木組みと屋根だけの状態です、美しい構造に圧倒されてみませんか?
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