2022年8月17日
烏山 大屋根の家 建て方から
お盆休みも終わって、朝晩は急に秋らしくなってきました。
先月はブログ1本しか書いてなくて
「何サボってんねん!」
な状況ですが、(苦笑)撮り溜めた写真を順に。
2ヶ月ほど前になりますが、建て方の様子。
梅雨空でしたが目立った雨にも降られずに上棟いたしました。
屋根の雨仕舞いまでは天気予報の検索回数が一気に増えます。。。
↑屋根の下地の様子。
あたたまった多湿な空気が屋根面に滞留し
野地合板を劣化させることがわかってきて、
一部の同業者からも聞かれるようになってきました。
一般的には合板なんで接着剤の影響もあって、湿気が屋根の辺りでムンムンすることは想像し易いですよね。
その場合、基本的には換気での対応、つまり空気で湿気を運ぶことになりますが、一つ大きな前提条件があります。
そう、気密性。
簡単な話し、汚れた空気(湿気のある)は換気で外に出したらえぇ、ってことで、その換気を活かすにはそれなりに気密性が高くないとね、ということですね。
あ、窓開け換気しちゃいけないみたいな誤解してる方はいないとは思いますが、ふつうに窓開け換気でもいいんです、これからの季節(中間期)なんか気持ちいい風入ってきますからね。
因みにですが、、、
前長の気密性、C値(隙間相当面積)といいますが、0.5(小さいほど隙間が小さい、気密がいい)くらいを目標値としてます。換気がキチンと効くレベル(1.0)を下回っている、ということです。
「ウチは0.1だ!」とか数字合戦するつもりなんて更々なくて、あくまで最終的な目的「心地良さ」のため。
そもそも前長では合板など使わずに、無垢板の蔵パネルと木質断熱材ウッドファイバーで屋根を構成していて外側または室内側へ透湿させる考え方ですから、次元が違うと言えるかもしれません。
やっぱり、マテリアル(木質)の持つ力を引き出して造りたいです。
奥まったデッキスペースの陰りがいい感じです。
床張りへと進みます!
前昌