KENCHIKUYA MAECHOU
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いよいよ自邸シリーズ (29) 漆喰は化学式の巻

 

左官屋さんの壁塗り仕上げが始まりました。

 

 

漆喰…。

 

地元栃木の葛生で

原料の石灰岩がとれることもあるし、

昔からある素材ってのはやっぱり信頼できるもの。

本来、

漆喰ってのは余計なものは入れずとも、

二酸化炭素を吸着して

それ自体で固まる性質を持っていて、

これは化学式での説明がわかりやすいかと。

 

ちょっと中学生の頃を思い出してみてください。(笑)

 

 

CaCO3=CO2+CaO

 

まず石灰岩(炭酸カルシウム)を焼いて

(焼成)二酸化炭素を出し、

生石灰(酸化カルシウム)を作ります。

 

CaO+H2O=Ca(OH)2

 

次にそこに水を加えると化学反応がおきて

水酸化カルシウムが出来ます。

理科の実験でいっきに混ぜると

ボコボコいって危険なヤツです。苦笑

  

この水酸化カルシウムが漆喰のもととなる

消石灰です。

さらに水、ツノマタ(海藻のり)、

スサなどをいれて練って馴染ませたものが

漆喰と呼ばれます。

 

Ca(OH)2+ CO2=H2O+CaCO3

 

これを壁に塗り、

水分を蒸散(乾きながら)しながら

二酸化炭素を吸着して化学反応を起こし

元の石灰岩(炭酸カルシウム)に戻るという、

いやー、

このスゴいサイクルを発見した先人に

会って話しを聞きたいくらいです。(苦笑)

 

 

伝統の、その先へ…。

邁進してまいります!

前昌

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