けんちくや前長

2022年12月06日

前澤邸の冬 「え!窓の外側で結露する?」

 

急に朝晩の冷え込みがキツくなってきました。

 

トップの写真は前澤邸の先日の朝の写真です。

窓が冷やされて結露してます、外側で。

外側ですよ、外側。(笑)

 

 

断熱性能の高い窓で起こる現象です。

外側のガラスが冷やされて、外気の露点温度に達したという現象。

中(高)から外(低)へ熱が伝わりにくいということですね。

だから室内側のガラスの温度が下がらず、

 

「よく見る内部で結露」

 

しないわけです。

実際には枠(フレーム)の方が断熱弱いので

そっちが先に水滴ついていると思います。

(単板ガラスは別として)

 

 

そして、同時刻の室温(上)と玄関ポーチ外気温(下)です。

 

 

外気温度2.3度 湿度H1(これは90%以上の表示)

の空気の露点温度が0.83℃なので、

ガラス表面の温度がそれ以下ということになります。 

 

室温19℃、湿度46%。

(床や壁の表面温度を測り忘れてしまいました。。。)

チョット湿度が低い感じしますけど、

前の日に日射が入ってくれば

無暖房で加湿器つけていないでこの状態。

 

 

窓辺に立っても寒さ(放射)を感じない。

ただ、場所による多少の温度ムラは発生します、エアコンないんで。苦笑

 

病院じゃないからいいと思うんです、家の中で多少の1~2℃程度の温度ムラは。

均一な環境をつくりだしても、それは持続しないので。

高断熱住宅でも風呂から上がった脱衣室は寒いと感じるんです。(笑)

玄関からの出入りで冷気がドカーンと入ってくる場合も然り。

 

やっぱり表面温度の安定性なんだと思います。

    

木材を沢山使って

木質系断熱をしっかりやった蓄熱量を持つ室内での放射による温度の体感は、

数字に見る、つまり頭で理解する室温よりもずっと心地良いです。

 

暖かいとか寒いとか、

その空気の温度とか

ほんとファジーで

ほんとオモロイです。(苦笑)

前昌