けんちくや前長

2026年3月01日

地元の大工として

「木のことだから、前長さんどうだろうと思って…。」

 

時々ですが、近くの方からそんな原木のお話頂くことがあって、

今回は切るには切ったが大きくて重くて出せなくてと、お困りのご様子。

 「桜の木なんだけどね、、、」

あんまり期待はせずに(苦笑)見に行ってみると、

それはそれは立派な丸太がドーンっと横になっておりまして。

断面は桜の様子うかがえますが樹皮が桜っぽくなくて、

ん⁉

ってなりましたけど、調べてみたら「エドヒガン種」の類かと思います。

  

 

現実的にクレーン呼んで木出し運搬~製材までを考えると費用もそこそこかかりますし、

その先少なくとも5年~10年乾燥、修正挽きという「時間」もかかるわけです。

そして、そもそも「それって儲かるの?」って思考に至って

最終的に天秤にかけるのがお金の重さになってしまうのですが、

そうすると大体皆さん手を引く。苦笑

 

だから、最近はすばらしい欅の丸太がチップ工場へ行ってしまうワケです…。

 

「どう使うか」

「どう活かすか」

 

イメージできるかだと思います。

あとは心意気。(笑)

私の場合、この木に惚れて…(笑)という感じですが、

何より百年以上生きたであろうこの木の価値を見出し活かすのは

我々のような大工の役割かもしれません。

  

チップにするにはあまりにも不憫です。

 

  

因みにですが、私はテーブル材として活かすのがいいかな、って思っています。

硬いし、品があって。

それに「家族に囲まれて」幸せでしょ。(笑)

 

 

よくある建築条件付き土地ならぬ、建築条件付きのテーブルとします。(笑)

納品、5年後~になりますけど、ご予約承ります。(笑)

  

 

「時間がかかる、時間をかける」ということ。

ご理解いただけるとありがたいです。

 

 

「伝統の、その先へ。」

前昌