2018年3月10日
家を支える大黒柱
皆さん、こんにちは。
暖かい日だなと思ったら急に寒くなったりして、体調崩してませんか?
三寒四温だなんて言いながら季節を感じ、実家の食卓に並んだ「ふき味噌」の苦みを
ようやく美味いと思える歳になった、前長大工の前昌です。
さて、
第2作業所には5mの大黒柱が入っております。
写真だと大きさ伝わらないと思いますが、尺角(約30㎝角)の柱です。
こちらのお宅は平屋建てということもあり、
棟木まで届く(棟木を受ける)大黒柱となりました。
断面に見える黒い線は「背割」です。
木でいうところの背中にわざと割れを入れて、木の中心部分の乾燥を促しています。
またその乾燥による収縮で表面割れの抑制(その分、背割が開きます)の効果があります。
前長では、背割を入れるのは棟梁の仕事。
四面ある柱のどの面を「木の背中」と見極める力量と、
その決定を実行できる器量が必要です。
大黒柱ともなれば、それはまぎれもなく「一家を支える」柱。
背割一筋、棟梁の気合が伝わってきますね!
「手仕事は心に響く」
前昌