2020年7月01日
大工とスズメは軒で鳴く(泣く)
昔から言われていることで、
大工あるある的な口伝のようなタイトルですが、
最近はプレカットが主流ですから
軒の納まりで苦労する大工は少なくなっているでしょうね。。。
(あ、宮大工さんは別かな…)
自宅の墨付けを始める前に、
不安要素満載の軒廻りの木組みを確認すべく原寸大模型を作ってみました。
現場に行って「泣く」のは嫌なので作業場でシクシク泣こうと思いまして。。。(笑)
↓家の角、つまり出隅の軒部分です。
↓敷桁、登梁(のぼりばり)、隅木、軒桁の取り合い。
↓断熱材(ウッドファイバー)充填して、
↓「蔵」パネルで蓋します。
屋根面の剛性(耐震性向上)と作業床の確保、付加断熱(外断熱)の下地をかねています。ご覧の通り無垢板ですから、透湿性、調湿性問題ありません。
この上に先月届いたパヴァテックスを敷き詰めます。
図面では見えない課題も発見でき、現場で泣かずに済みそうです。
いや、むしろ軒をバッチリ納めて、スズメと一緒に
「喜びの鳴き」しようかと(笑)。
(秋に当現場の構造見学会を予定しています。詳しくは後日改めて)
前昌